AWS
AWSとは
AWS(Amazon Web Services)は、Amazon が提供する世界最大手のクラウドサービスです。サーバー・ストレージ・データベース・AI まで200を超えるサービスを提供し、[[クラウドコンピューティング]] の代名詞的な存在になっています。Microsoft の Azure、Google の Google Cloud と合わせて「3大クラウド」と呼ばれます。
物理サーバーを買わずに、必要な分だけ借りて使った分だけ支払う(従量課金)のがクラウドの基本で、AWS はその品揃えと実績で最大のシェアを持ちます。
まず覚えたい主要サービス
| サービス | 分類 | 役割 |
|---|---|---|
| EC2 | 仮想サーバー | 好きな OS のサーバーを分単位で借りる |
| S3 | オブジェクトストレージ | ファイルをほぼ無制限に保存する |
| RDS | マネージドデータベース | MySQL や PostgreSQL を運用込みで借りる |
| Lambda | サーバーレス | サーバー管理なしでコードを実行する |
| VPC | 仮想ネットワーク | AWS 内に自分専用のネットワークを作る |
| IAM | 権限管理 | 「誰が何をできるか」を細かく制御する |
無数にあるサービスも、「サーバー(EC2)+保存場所(S3)+データベース(RDS)+ネットワーク(VPC)」の基本形から出発すると整理しやすくなります。ファイル保存の考え方は [[ストレージの種類]]、サブネットや公開範囲の決め方は [[VPCとクラウドネットワーク]] を知っているとサービス選定がしやすくなります。
マネージドサービスという考え方
RDS のようなマネージドサービスは、バックアップ・パッチ適用・障害対応といった運用作業を AWS 側が肩代わりしてくれるサービスです。自分で EC2 にデータベースを入れるより自由度は下がりますが、運用の手間が大きく減ります。
さらに進んで、サーバーの存在自体を意識しない [[サーバーレス・Lambda]] という形態もあります。「自分で管理する範囲を減らし、アプリ開発に集中する」のがクラウド活用の大きな流れです。
初学者向けポイント
- 無料利用枠があり、個人学習でも始めやすい。ただし消し忘れによる課金には要注意 — 使い終わったリソースは必ず削除する
- IAM の権限設定は最初から丁寧に — ルートユーザーの常用は避け、最小限の権限を持つユーザーで作業する
- 構成はコンソールの手作業でなく [[IaC]] のコード(Terraform や CloudFormation)で管理するのが実務の標準
- 負荷に応じた [[スケーリング]] の自動化(Auto Scaling)はクラウドならではの強み
関連技術とのつながり
- [[クラウドコンピューティング]] — AWS はクラウドの代表格。基本概念はここで押さえる
- [[サーバーレス・Lambda]] — サーバー管理から解放される AWS の代表的サービス
- [[ストレージの種類]] — S3・EBS などストレージサービスの使い分けの前提知識
- [[IaC]] — AWS リソースをコードで管理する実務標準の手法
- [[スケーリング]] — Auto Scaling による自動増減はクラウドの真骨頂
Q: AWS の EC2 が提供するものはどれ?
- [x] 好きな OS を選んで使える仮想サーバー
- [ ] ファイルをほぼ無制限に保存するストレージ
- [ ] メールの送受信プロトコル
解説: EC2 は仮想サーバーのサービスです。ファイル保存はオブジェクトストレージの S3 が担当します。
Q: マネージドサービス(RDS など)の特徴として正しいのはどれ?
- [ ] 利用者がバックアップやパッチ適用をすべて自分で行う
- [x] バックアップやパッチ適用などの運用作業を AWS 側が肩代わりする
- [ ] 物理サーバーが自宅に郵送されてくる
解説: マネージドサービスは運用作業をクラウド側が担い、利用者はアプリ開発に集中できます。自由度とのトレードオフです。
Q: AWS で「誰が何をできるか」の権限を管理するサービスはどれ?
- [ ] S3
- [ ] VPC
- [x] IAM
解説: IAM が権限管理のサービスです。S3 はストレージ、VPC は仮想ネットワークを担当します。