RDP(リモートデスクトップ)
RDPとは
RDP(Remote Desktop Protocol)は、離れた場所にあるコンピュータのデスクトップ画面をそのまま手元に映して操作するためのプロトコルです。Microsoft が開発し、Windows に標準搭載されています。標準ポートは 3389番 です。
手元のPCには画面の映像が送られ、こちらのキーボード・マウス操作が相手に送られる — 「向こうのPCの前に座っている」のと同じ感覚で操作できます。
SSHとの使い分け
同じ「リモート操作」でも、[[SSH]] とは得意分野がはっきり分かれます。
| RDP | SSH | |
|---|---|---|
| 操作するもの | GUI(デスクトップ画面) | CLI(コマンドライン) |
| 主な対象 | Windows サーバー・Windows PC | Linux サーバー |
| 通信量 | 多い(画面の映像を送る) | 少ない(文字だけ) |
| 自動化との相性 | 低い(人が画面を見て操作する前提) | 高い(スクリプト化しやすい) |
| 標準ポート | 3389 | 22 |
実務では「Windows Server の管理は RDP、Linux サーバーの管理は SSH」が基本形です。[[クラウドコンピューティング]] の仮想マシンに接続するときも、OS によってこの2つを使い分けます。
セキュリティ上の注意
RDP はインターネットからの攻撃の的になりやすいプロトコルの代表格です。3389番ポートを開けたまま放置すると、総当たり攻撃や脆弱性攻撃の標的になります。
- [[ファイアウォール]] で接続元IPを絞る(全開放しない)
- インターネットから直接ではなく VPN や踏み台経由で接続する
- 強いパスワード+アカウントロックアウトを設定する
- 使わないなら無効化する
「RDPを直接インターネットに公開しない」は、サーバー運用の基本ルールとして覚えておきましょう。
初学者向けポイント
- Windows の「リモートデスクトップ接続」アプリ(mstsc)が標準クライアント。Mac やスマホ用のクライアントもある
- 接続先の Windows は Pro / Server エディションが必要(Home は接続される側になれない)
- 画面を送る仕組みのため、回線が細いと操作がカクつく — 文字操作で済む作業なら SSH 系の方が快適
関連技術とのつながり
- [[SSH]] — CLI 操作のリモート接続。対象OSと用途で使い分ける
- [[TCP/IP]] — RDP は TCP(3389番)の上で動く
- [[ファイアウォール]] — RDP ポートの防御は運用の必須事項
- [[クラウドコンピューティング]] — クラウド上の Windows 仮想マシンへの標準的な接続手段
Q: RDPが操作の対象とするものはどれ?
- [x] デスクトップ画面(GUI)
- [ ] コマンドライン(CLI)
- [ ] データベースのテーブル
解説: RDP は画面の映像を転送して GUI をそのまま操作します。CLI 操作は SSH の領分です。
Q: RDPの標準ポート番号はどれ?
- [ ] 22
- [ ] 443
- [x] 3389
解説: RDP は3389番が標準です(22はSSH、443はHTTPS)。
Q: RDPの運用として推奨されるのはどれ?
- [ ] 3389番ポートをインターネットに全開放して便利に使う
- [x] ファイアウォールで接続元を絞り、VPNや踏み台経由で接続する
- [ ] パスワードを空にして接続を高速化する
解説: RDP は攻撃の的になりやすいため、直接公開を避けて接続経路と接続元を制限するのが基本です。